お経のお話 其の一

皆さんは「お経」と聞くと、どのようなイメージを持たれているでしょうか。「何を言っているか分からない」「長い」といったマイナスなイメージはよく言われることが多いですが、今回はこのお経について書いていきたいと思います。

そもそもお経とは何かと言えば、約2500年前の遥か昔、現在のインドでお釈迦様が示して下さったお説法を文字でもって表したものをお経、またはお経典と呼ぶのです。初めは口伝、つまり現地インドの言葉で暗記していたものが後に文字で記録されお経と呼ばれるようになりました。そしてこのお経が中国に伝わり、中国語である漢字に翻訳され、さらにこれが日本に入ってきました。現在私たちがお経と呼ぶほとんどは、この中国で翻訳された漢文によるものを指します。もちろんこの漢文を書き下したものや現代語訳、意訳等の日本語訳もありますが、一般的に仏事で読まれるお経典は漢文のものが基本です。

ただし、このお経も膨大な数が存在します。その中から、各宗派は自らの拠り所となる経典を定め、その教えを大切にしているのです。浄土真宗においては、『仏説(ぶっせつ)無量寿経(むりょうじゅきょう)』『仏説(ぶっせつ)観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』『仏説(ぶっせつ)阿弥陀(あみだ)経(きょう)』という3つを浄土三部経と呼び、最も大切なお経としています。